非居住者の銀行口座はどうなる?【みずほ・三井住友・りそな・楽天・ゆうちょ編】

通帳のイメージ 海外移住

非居住者の銀行口座について、ほかの銀行についてもざっとまとめておきます。まずは三大メガバンクから。

みずほ銀行:これまでの実績がものを言う?

みずほ銀行のネットバンキング「みずほダイレクト」は、日本国内での使用を想定しているとのこと。
【みずほダイレクト】海外で利用できますか。

ただ、「海外からのアクセスは使用できないことがある」と、なんだかあいまいな表現も。

一方で、海外勤務者向けのサービスは用意されていて、ここには非居住者の届けを出すことでネットバンキングが使用できるようになる、というようなことが書かれています。
海外勤務者向け日本国内送金サービス

条件は明記されていませんが、「海外勤務者」というネーミングから、こちらも日本の会社員の海外赴任に限られそうです。でも、店頭で確認したところ「これまでの実績を見て審査する」と、これまたあいまいな回答でした。

ただ、私のように個人事業主の場合は、事業性資金になるので云々とか、海外で使うために新規開設するのは困るなどと言われ、新規開設は断られました。

余計なことをせずに、ネットから開設しておけばネットバンキングはそのまま使えたのかもw

とはいえ、そんなに口座を増やしても仕方ないし、三大メガバンクのなかでは三菱UFJ銀行がいちばん海外移住者にやさしいのでもう十分かなと思いました。

ちなみに、非居住者向けの銀行について書かれた記事の多くはネットの情報のコピペで、とくに三大メガバンクの説明は間違って解釈しているところばかり。自分で問い合わせて確認した内容とは全然違っていました。

三井住友銀行:日本企業の海外赴任者と留学生のみ、月額200円で利用可能

三井住友銀行は三大メガバンクのなかで一番厳しく、長期の海外滞在者の「SMBCダイレクト」使用について「いいえ。ご利用いただけません」とピシャリ。
【SMBCダイレクト】長期間海外に滞在(海外勤務等)する場合は利用できますか?

海外勤務者向けのサービスは月額200円(税別)で、対象は日本企業の海外赴任と留学生のみ。
SMBCダイレクト・グローバルサービス

ある意味いちばん明朗で、問い合わせる必要もありませんでした。

いろいろ法律はあるんだろうけど、調べるほど、日本という国は「勝手に海外に行く人のことは知らんよ」って感じで冷たいな~と思ってしまいました。

りそな銀行:解約は不要だけど、ネットバンキングは使えない

ほかに、りそな銀行と楽天銀行、ゆうちょ銀行の口座を持っていました。

りそな銀行の場合、解約の必要はないもののネットバンキング「マイゲート」は使えないとのこと。あまり使っていなかったし、口座だけ維持していても意味がないので解約することにしました。

予約せずに行ったので、待つこと30~40分ほど。

通帳・印鑑なし口座ということもあり、手続き自体はかんたんな書類記入のみでした。
あとはPayPayにチャージした履歴があったらしく、連携を解除する書類も。

残高は小銭だけだったので、現金で返金してもらって完了。

楽天銀行:口座解約

楽天銀行は非居住者NGなので、解約の必要がありました。
ログインできる状態なら、以下のページの内容にそって手続きすればOKです。

口座解約はどのようにするのですか?

ところが私の場合、はるか昔に開設したきり、
ほとんど使ったことがなかったせいで、まあ大変!

まずログインができない。
パスワードの再設定をしようとするも、郵送するには名義変更と住所変更が必要。

電話でしか受け付けてくれないくせに、とにかく電話がつながらない。

かなり時間がかかって、もううんざりです。

けっきょく、チャットで住所変更の依頼をしたのですが、書類が届くまでがまた遅い。
依頼から1週間以上経ってからだったかな。忘れた頃に届きました。
それから返送して4日後に変更完了のメール。

ようやくパスワードの再発行依頼ができるようになった…
はずなのに、なぜかエラーになって発行できず。

ネットからできない場合は、電話の自動音声サービスから発行依頼ができます。
ログインのトラブル(ユーザID・ログインパスワード失念)

ただ、問い合わせたら、どうやら住所変更と同時に、勝手に再発行されていたらしいんですね。

そんなことは知るよしもなく、さらに自分で再発行依頼をかけたものだから、せっかく届いた1通目のハガキのパスワードは無効になっていました。

もうイライラMAXです。
勝手にパスワードを発行できるなら、いっそ解約までしてくれ~!という気持ち。

その数日後に2通目のハガキが届き、ようやくログインできるようになりました。ログインさえできれば、解約はかんたんです。

手続きは無駄に大変でしたが、ずっと解約したかったのでこれを機に整理できて良かったとは思います。

じつは、楽天銀行ができた頃だったかな。アフィリエイトの報酬を受け取るには楽天銀行の口座開設が必要です、というおかしな通知があったんですよね。え、そんなこと許されるの?と思いつつ、ソッコーで申し込みました。

ところが、やっぱり何か問題があったんでしょう。
あっという間にその話は立ち消えて、不要な口座だけが残りました。

いやー、仕事の早さが裏目に出た出来事でしたね、ほんとw

ゆうちょ銀行:基本は解約だけど、維持も可能

ゆうちょ銀行は、非居住者になる場合は基本的に解約を推奨。

海外に長期赴任予定ですが、ゆうちょ銀行の口座はそのまま保有してもよいですか。

ですが、「赴任後も給与の振込み等で利用される目的があれば、非居住者の届けのお手続きを行っていただいたうえで保有することは可能」とのこと。

ただし、入出金や残高照会は、利用代理人を設定して代わりにやってもらう必要があります。

ネットバンキングが使えないのは不便だし、ほとんど使っていないのでこちらも整理しました。

解約手続きはかんたんで、郵便局に行くだけ。

通帳なし、印鑑不要の口座だったので、キャッシュカードと暗証番号のみでOKでした。
ずっと使っていなかったので名義や住所変更も必要でしたが、さいわい運転免許証の裏に変更記録があって確認をとれたので助かりました。約10分ほどで手続き完了。

「外為法上の非居住者」とは

非居住者に冷たい銀行ですが、外為法で定められているので仕方ないとして。

その「外為法上の非居住者」の定義とは?という点について、ゆうちょ銀行のサイトにわかりやすくまとめてありました。

  • 2年以上外国に滞在する目的で出国し、外国に滞在するお客さま
  • 外国にある事務所(支店、現地法人、駐在員事務所、国際機関を含む)に勤務する目的で出国し、外国に滞在するお客さま
  • 日本出国後、外国に2年以上滞在するに至ったお客さま
  • 上記に該当する方のうち、事務連絡、休暇等のため一時帰国し、その滞在期間が6か月未満のお客さま
非居住者のお客さまに係る国内送金のお取り扱いについて

ふーん、じゃあ1年くらいで戻るつもりで出国して、2年経っていないうちはそのままでいいのかな。