マルタに来て一番困ったのは、ドラッグストアと100均とスリーコインズがないこと。
とくにサプリメントは、置いているところも種類も少ないです。日本とは人気のサプリも違うので、欲しいものが手に入りにくかったりも。
欧米のほうがサプリメント先進国だし、いろいろ買えるかもと期待していただけに、かなりがっかりしてしまいました。昔、ハワイ旅行したときの印象が強かったかも。
少なくともマルタには、日本のようなドラッグストアはありません。「Pharmacy」という看板で、あまり大きい店舗もなく、サプリやコスメなども扱ってはいるけど調剤薬局みたいな雰囲気で入りにくいです。
これはネットで買うしかない!ということで、Amazon.deなども見たけど、マルタは送料が高くて断念。けっきょくiHerbで半年分をまとめ買いすることにしました。
注文から1週間くらいで、マルタポストから荷物が届いたというメールが来ました。注文に使ったメールアドレスに連絡が来るようです。
しかし問題は、我が家にはインターフォンがないこと。どうなることかと思えば、ドンドンとドアを叩く音。原始的…(笑)。たまたま土曜日に配達されたので、無事に受け取れました。
ちなみに受け取りにはパスポートナンバーが必要です。
日本でいうと、書留とかを受け取るときにマイナンバーカードや運転免許証の番号を控えられるような感じですね。
その後、部屋着が欲しくてTerranova(プチプラのお店)などを見たけどイマイチこれというものがない。
マルタの人もSHEINで買うらしいと聞いて、チェックしてみる。
日本とはドメインが違うらしく、新たにアカウントを作る。
部屋着数枚では送料がかかるので、友達に声をかけて一緒に買おうかと思ったけれど、日曜品もあれこれ見ていたら、なんだかんだで送料無料の€75を超えた。
100均やスリコがあれば安く買えるのになあと躊躇していた、こまごましたものがたくさんあった。
配達予定は注文から約2週間後と表示されていたけれど、1週間ほどで、マルタポストから荷物がきたよーとメールが来た。
追跡サイトで確認してみると、まだ仕分けされただけで、いつ届くかはわからない状態。
iHerbのときは、このあとステータスが変わるたびに何回もメールが来ていたよなと思い放置していたら、電話がかかってきた。
よく聞き取れなかったけど、かろうじてマルタポストという単語だけが聞こえた。
今日は18時以降に帰ると言ったけれど、伝わったのかよくわからないまま電話は切れた。
ところがその夜、配達できなかったとマルタポストからメールが届いた。SHEINからも同様に、荷物を配達できなかったとのメール。
あわてて郵便受けを見ると、不在通知が入っていた。
時刻を確認するも、在宅していた時間。まったく気づかなかったなあと、しょんぼり。
さらに不在通知に書かれたサイトにアクセスすると、再配達は有料とのこと。
え!? ウソでしょ!?!
最安でも€2で、受け取り用のポストに取りに行く必要がある。
なんだか理不尽に感じて、ものすごく気分が落ち込んでしまった。
異国の地で、言葉もうまく話せず、仕組みもわからず、うまく立ち回れないこと。
日本にいれば簡単にこなせることが、こんなにもうまくいかないというストレス。
ほんの数百円のことだけど、お金に関しては円安のせいで常にストレスを抱えていることもあって、とにかく自分でも驚くほど落ち込んでしまった。
それでもとにかくマルタポストにメールをしてみたら、普通に最寄りの郵便局に来れば受け取れるよとの返事。
身分証明書が必要だから、パスポートを忘れないでね、と。
ただ、営業時間が7:30-13:00と異様に早い。
面倒だけど、とにかく一番大きなエコバッグを持って、午前中に向かう。
郵便局は空いていて、列に並んでいるのは2人だけ。数分で順番が回ってきた。
スマホに荷物が届いたという通知メールを表示して
Can I collect my luggage?
と聞くと、アクリル板の仕切りの下から入れろというジェスチャー。
そこにスマホを入れると、画面を見ながら番号を打ち込み、確認してくれる。
パスポートを出して待っていると、スマホが返却されて、次はパスポートを出せというジェスチャー。
確認できたようで、カウンターの脇のドアから荷物を持って出てきて、パスポートと一緒に渡される。
Thank youとお互い笑顔であいさつを交わして終了。
荷物はだいたい予想の範囲内のサイズと重さだったので、無事にエコバッグに入れて帰宅。
日本にいた頃は、週に1回はAmazonで何か買っていた。あの通販狂いの生活からはほど遠い日常。
わざわざこんな遠いところに来て、言葉も通じなくて、不便で、何のためにこんなことをしているんだろう? 何か意味があるんだろうか?
べつに必要のない苦労かもしれない。でも、楽しい。
たとえば、もう慣れきってしまったゲーム。いくら周回しても、コンテンツが追加されても、基本的には同じことの繰り返しだ。
新しいゲームを買っても、ベースは同じかもしれない。それでも新鮮味はある。そんな感じ、かなあ。
ここも、慣れてしまえば、また退屈に感じるのかもしれない。そうしたら、またべつの国に行ってもいい。疲れたら、帰ってもいい。
人生80年、90年、100年…。同じゲームを続けるのはちょっと退屈だなとか、このゲームのルールは好きじゃないなとか。そんなふうに感じる人が、違うゲームを探しに行く。それが海外移住なのかもしれない。




