今回は、マルタに長期滞在する方法を紹介します。
留学ビザ
まず、一番かんたんなのは、留学ビザ。
3カ月以内なら、観光ビザのみで滞在できるので、とくに手続きは必要ありません。
3カ月以上の場合は留学ビザを申請する必要があります。これは最長2年まで。
書類を用意するのはちょっと面倒ですが、留学費用や滞在費さえ用意できれば基本的にはOK。
一般人でも、頑張れば用意できる範囲の金額です。
また、マルタの語学学校の授業は、基本的に1日3時間のみ。
そのため観光感覚で来る人が多いのですが、逆にいえばリモートワークをすることも可能です。日本との時差は8時間(サマータイム中は7時間)と、けっこう時差があるので、あまり働きやすくはないですが。
長期の場合は、申請すれば現地でバイトもできます。時給はそんなに高くないですけどね。
ちなみに、マルタのインターンシップは無給です。
就労ビザ
もう1つは、就労ビザ。
マルタで働く日本人は、iGaming(オンラインカジノ)か、日本料理屋のほぼ二択状態です。
マルタはiGaming業界が優遇されているので、たくさんの企業があります。また英語を話せる日本人は少ないので、比較的、条件がいいのだとか。
ただ、最近は業界自体が日本国内で問題になったりしていて風当たりが強いですよね。いつまで続くのか、ちょっと心配もあります。一応、顧客は日本国外在住の日本人ということで、違法ではない…とかなんとか。
また日本料理はマルタでも大人気で、とくに観光客の多いエリアにはたくさんの日本料理屋があります。求人サイトでよく見かけるのは、Sushi Chefの募集ですね。
ただ、こちらは当然ながら経験者の募集ばかりなので、海外で働きたい人は、まず日本のお寿司屋さんで働くというのも良い選択肢なのかもしれません。
あとはホテル関係でしょうか。こちらは国籍関係なく、けっこう求人を見かけます。英語力と経験があれば良さそう。
ノマドビザ、家族ビザ
それ以外は、不動産とか投資家とか、とにかく富豪向けのビザばかりなので、一般人にはあまり現実的ではないのかな〜と思います。
ノマドビザ
ちなみに最初に私が申請したノマドビザは、2024年に条件が大きく変わりました。年収が日本円で700〜800万円くらいだったかな。ちょっと普通のフリーランスにはキツい金額です。そもそも、メイン顧客がいて、安定した取引を証明できないといけなかったりして、該当する人がかなり少ないように思いました。
家族ビザ
また家族ビザというのもあるのですが、これはまず働き始めてから1年経過しないと申請できません。つまり、最低でも1年間は一緒に暮らせないということ。これもけっこうキツいですよね。ひたすら耐えるか、年に数回、日本とマルタを行き来する余裕がないと…。
また、こちらも年収のハードルがけっこう高くて、もろもろ合わせて、トータルでやっぱり800〜900万円くらいだったかな。必要な金額があまり現実的ではありませんでした。
最後に
以上、つらつらと書いてきましたが、マルタのビザの条件は頻繁に変わります。あくまで参考程度にお読みいただき、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
とにかくビザにまつわるトラブルはよく聞きます。誰もがビザの問題でヒヤヒヤ、ヒリヒリしている感じ。もちろん私も。異国で生きるのって大変なんだな…と噛みしめる日々です。
Malta identita
https://identita.gov.mt